風呂のお湯が溢れるように 涙がこぼれる
夢の中であの人が 私の口を吸った
胸のブドウは押しつぶされて
いつの陽射しだろう 木洩れ日がチラチラと二人を撫でていた

いつの日の二人だろう 喪服のままで
ひなびた石段に 小鳩がクックルゥ
あの人の涙も 私の頬を伝って
耳をくすぐるささやきが いつまでも私を泣かせるのよ

「好きなんだ・・・ だから一緒になろうよ」
私も好きだった だからうなずいたの 嬉しかったの

夢の続きの長い年月も
たった一夜の夢のように過ぎてしまって 一人で目覚める
風呂のお湯が溢れるように 涙がこぼれる
谷間の街の灯よ あの人はもういない

薄れ消えゆく 遠い日の陽だまりに
小鳩の影だけ ククルクといつまでも 心をついばむ

好きなのよ・・・ 会いたいの

風呂のお湯が溢れるように
作詞 岡野雄一 対訳 田中拓也